介護施設のホームページ、解約できない・違約金で困る前に——契約する前に確認しておきたいこと

ホームページの契約書を確認する介護施設の担当者

介護施設のホームページを作ったあと、「やっぱり別の会社に変えたい」「もう更新もしてもらえないのに費用だけ払い続けている、解約したい」と思ったときに、すんなりやめられないことがあります。契約するときは前向きな気持ちで進めるので、解約や違約金の条件まで細かく見ないことが多い。それで何年か経って不満が出てきたときに、初めて縛りの強さに気づきます。今回は、契約する前にここだけは見ておいてほしい、という話を書きます。

この記事の目次
  1. 「解約したいのにできない」という相談は、意外と多い
  2. なぜ介護施設のホームページは「解約できない」状態になるのか
  3. もっと困るのは「ドメインとデータが手元に残らない」こと
  4. 契約する前に、ここだけは確認しておく
  5. 資産を施設の名義で持つ、という考え方
  6. まとめ

「解約したいのにできない」という相談は、意外と多い

施設側に営業をしてきた中でも、現場で他の施設の話を聞く中でも、ホームページの解約で困っている施設は思っているより多いです。よくあるのは、こんな流れです。

  • 作ったきり、何年も更新されていない
  • 担当してくれていた人が、いつの間にかいなくなった
  • それでも月々の費用だけは、毎月引き落とされている
  • やめようとしたら、違約金がかかると言われた

介護の仕事は、人手も時間も足りません。日々の業務に追われていると、ホームページの管理まで気が回らないうちに、契約だけがそのまま残っていきます。気づいたときには、使っていないものにお金を払い続けている状態になっている。これは施設が悪いというより、やめにくい契約のかたちにも原因があります。

なぜ介護施設のホームページは「解約できない」状態になるのか

2-1 長期契約・リース契約という縛り

ホームページの制作費を分割して、数年単位の契約にするやり方があります。月々の支払いは安く見えても、実態はリースに近い。途中でやめようとすると、残りの期間の分をまとめて払うことになります。

毎月の金額だけ見ると「これくらいなら」と思える。でも契約期間と総額で見ると、けっこうな金額を数年にわたって縛られていることがあります。最初に総額がいくらで、何年契約なのかを確認しておかないと、あとで動けなくなります。

2-2 自動更新と、中途解約の違約金

契約が自動更新になっていて、解約するには「○ヶ月前までに書面で申し出ること」といった条件がついていることがあります。このタイミングを逃すと、また自動でもう一年。

さらに、期間の途中でやめる場合にはまとまった違約金がかかる、という条項が入っていることもあります。契約書のこのあたりは細かい字で書かれていて、契約のときには読み飛ばしがちな部分です。

もっと困るのは「ドメインとデータが手元に残らない」こと

3-1 ホームページは作ったのに、自分のものではなかった

お金を払って作ったホームページが、実は自分のものになっていない、ということがあります。ドメイン(〜.comのアドレス)も、サーバーも、サイトのデータも、すべて制作会社の名義や管理になっている場合です。

この状態だと、施設はホームページを「借りている」だけです。契約をやめると、サイトそのものが消えます。これまで載せてきた内容も、撮ってもらった写真も、問い合わせや見学予約の導線も、まるごとなくなります。

3-2 別の会社に移そうにも、移せない

別の会社に変えたいと思っても、データを渡してもらえなかったり、ドメインを移す手続きに応じてもらえなかったりすると、また一から作り直すしかありません。

私が一番もったいないと思うのは、ここです。お金の話以上に、何年かかけて積み上げてきたものが消えるのが痛い。検索で少しずつ見られるようになってきたページも、ゼロからやり直しになります。

契約する前に、ここだけは確認しておく

ここまでが「困る理由」です。では契約の前に何を見ておけばいいか。難しい話ではなく、聞けばすぐ答えてもらえることばかりです。

4-1 契約期間と、中途解約したときの条件

最低の契約期間は何ヶ月・何年なのか。途中でやめたらどうなるのか。違約金が発生するなら、いくらなのか。この3つは契約前にはっきりさせておきます。きちんとした会社なら、嫌がらずに答えてくれます。

4-2 ドメイン・サーバー・データの名義

これが一番大事だと思っています。

  • ドメインは、施設の名義で取れているか
  • サーバーの契約者は、誰になっているか
  • やめるときに、サイトのデータは渡してもらえるか

ここが施設の名義になっていれば、たとえ制作会社を変えることになっても、資産は手元に残ります。ホームページは、施設の財産として持っておくものです。

4-3 更新を、誰がどこまでやるのか

月々の費用に何が含まれているのかも確認しておきます。更新は頼めるのか、頼んだら別料金になるのか。「作って終わり」なのに月額だけ取られていないか。空室情報や求人など、変わっていく情報をどう反映してもらえるのかを、契約前に聞いておくと安心です。

資産を施設の名義で持つ、という考え方

参考までに、うちがどうしているかを書いておきます。

うちでは、ドメインもサーバーも、サイトのデータも、すべて施設の名義で持ってもらうようにしています。だからもし途中で「合わないな」と思われたら、別の会社に持っていってもらってかまいません。違約金の縛りで引き止めることはしていません。

毎月いくらかの費用はかかります。ただ、その中身が何なのか、やめたくなったときに手元に何が残るのかは、最初にはっきり伝えるようにしています。LINE公式アカウントもセットで作る場合は、同じ考えで施設の名義にします。

介護の現場に長くいた人間として、縛りで囲い込むやり方はしたくない、というのが正直なところです。続けてもらえるかどうかは、気持ちよく付き合えるかどうかで決まると思っています。

まとめ

ホームページを作る前に確認しておきたいのは、この5つです。

  • 契約期間
  • 中途解約したときの条件
  • 違約金の有無と金額
  • ドメイン・サーバー・データの名義
  • 更新を、誰がどこまでやるのか

このあたりを最初に聞いておくだけで、あとで「解約できない」「違約金で動けない」と困ることはかなり防げます。前向きな気持ちのときほど、契約の条件は冷静に見ておいてください。

ホームページの中身そのものをどう作るかについては、介護施設は「第一印象」で選ばれる も合わせて読んでもらえると、何を大事にすればいいかが見えてくると思います。

契約のことで迷ったり、いま入っている契約が不安だったりするときは、無料相談 からお気軽にどうぞ。

合同会社QOLは、介護現場で22年働いてきた介護福祉士の代表が運営しています。介護施設のホームページとLINE公式アカウントの制作を、施設の名義で資産として持てるかたちでお手伝いしています。

この記事を書いた人
中山 孔太(ナックル)
合同会社QOL 代表 / 介護福祉士・ケアマネジャー / 介護現場22年
介護現場22年の経験を活かし、介護事業者向けのHP制作とLINE構築を行っています。「介護事業のWEB集客・採用の専門家」として、現場のリアルを踏まえたWEB戦略をお届けします。
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中山 孔太(ナックル)